また東京で火災発生、なぜ火事が起きやすいのか?

先日、11月3日に東京の新宿、

歌舞伎町区役所通り、

こちらの方で大規模な

火事が発生したというニュースがありました。

 

今年2014年8月3日にも新宿の歌舞伎町、

西武新宿駅近辺で火事が起こっており、

とにかく東京の街は火事が起こりやすい

という特徴を抱えています。

 

ではなぜ東京では火事が起きやすいのでしょうか?

 

また、規模が大きくなるのでしょう?

 

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東京、江戸と火災の歴史

今でもよく言われる言葉ですが、

火事と喧嘩は江戸の花

という言葉が残るほど

昔から火事がおおく発生し、

時には火災旋風が巻き起こるほどで

現代の日本では火災都市とされています。

 

この江戸の火災は世界的にも類を見ないほど

規模の大きい大火が頻発するほどです。

 

実数として大規模火災が発生した

回数を見ると関ヶ原の戦い以後

江戸の幕府体制が崩れる事となる、

大政奉還に至るまでの1601年から1867年まで、

267年の間に49回もの大火災が発生しています。

 

なかでも

1657年の明暦の大火と

1772年の明和の大火、

1806年の文化の大火

上記3件は江戸三大大火とされています。

 

ちなみに江戸以外で

同じ期間に大火災が発生した回数は

京都が9回、大阪が6回そして金沢で3回となっています。

 

そして大火災以外の火災を見ると、

記録だけでも約1800回以上となり

そのうちでも1851年から1867年までの

17年間で506回と大きく目を引くことになります。

 

ではなぜそれほど火災が発生するのでしょう?

 

あまりの火災の多さに、とうとう祝融と回禄といった

古代中国の火神の名である呼び名が付けられたり、

または皮肉的に紅葉に見立てられる事となります。

 

ではなぜこれほど火災が発生するのでしょうか?

 

では原因を見てみましょう!

 

東京、江戸の火災の原因とは?

主な火事となる出火の原因は3つです。

 

1つ目は人口の増加、

2つ目は放火、

3つ目は気象条件の合致となります。

 

さてそれでは1つづつ項目を見ていきましょう!

 

人口の増加による出火原因とは?

人口密度による出火が原因となった理由としては、

関ヶ原の合戦以後、徳川家康が江戸に幕府を開くと、

江戸城の近辺には大名や旗本の屋敷、

住居が多数設けられることとなりました。

 

大名や旗本の住処が整うと今度は商人や職人が多数流入し、

江戸の城下町は一気に人口が増加、幕府が開かれる以前

1456年には約6万人とされていましたが

幕府開府後の1603年

征夷大将軍に任ぜられたあたりでは14万人ですが、

京都や大阪よりも人口は少ない状態でした。

 

しかし、江戸時代も中期に差し掛かると、

初期の頃の14万人から1650年には

43万人が生活していたと正宝事録に記録が残っています。

 

その後更に人口は増え、1750年には

122万人になり、1850年は115万人

これをピークとし、その後一気に人口は減り

1873年は59万人で1889年は67万人となります。

 

ちなみに当時の大阪の人口は

1750年41万人、1850年では33万人

1873年27万人となり、1879年は29万人となりました。

 

大阪と見比べていただければ

江戸の人口がひときわ多いことが

ご理解いただけるのではないでしょうか?

 

放火による火災について

今も昔も変わらず火災の原因になっている放火

江戸時代の火事の原因として放火が多く、

記録の上で放火の犯人は

「火付」「火附」「火を付候者」「火賊」

というような名称で記録されているようです。

 

ちなみに放火による検挙人数は

1723年から1724年までの1年間で102人で

そのうち非人が41人

宿無し、いわゆる浮浪者が22人と

貧困層の割合が多いといった特徴がありました。

 

また、放火の原因の1つに

火事場泥棒

といったものが含まれているほか、

火事が起こると大工や左官、とび職

そういった建築に従事している人の中には

復興による仕事が特需として舞い込むため、

火事が起こると喜ぶものも現れることになります。

 

また、盗みを働く以外の放火の動機では

子供のひあぞびや商売敵の店への妨害工作、

雇い主に対する不満や、男女関係によるものといった

人間関係に起因するトラブルなどが多く

現代社会でもよく聞くトラブルによるものが多いようです。

 

なお、男女の関係からの放火で有名なものとしては

先ほど紹介しました天和の大火が引き起こされています。

 

ただ、失恋で放火されてはたまったものではありませんが・・・。

 

こんな特番がありました!

その1

その2

火災が起こりやすい気象条件とは?

江戸というよりも現在の東京でもいえることですが、

独特な気象条件として冬の季節風があります。

 

時期的にはちょうど11月の今頃から

風は北もしくは北西から乾燥した強風

いわゆるからっ風が吹きすさびます。

 

ちなみに東京の北西はといいますと・・・そう、群馬です。

そして群馬といえば・・・

 

このように超高気温です!

 

そのため、幕府は町の北西には

消火のための今で言うところの

いわゆる消防署のようなものを配置しました。

 

ただし、平時は無人であり機能としては

乾燥した空気に湿り気を与えるような

そういった役所であったようです。

 

また、火災が発生しやすい時期が

1月から4月の間で3月がもっとも多く

その間は江戸から女性を避難させる

などといった施策がとられたりしていたようです。

 

 




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