湿気やカビに強い桐タンスとは?

日本の家具といえばタンス、

タンスといえば桐タンスというほど

日本では桐のタンスは重宝されてきました。

 

なぜ日本では桐のタンスが

それほど重宝されてきたのでしょうか??

 

ひとつは桐の特性が日本の風土と

とても相性がよかったということ。

 

もうひとつは桐がもつ耐久性にあったのです。

 

どういうことなのか?

 

じっくり解説していきますね!!

 

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日本の風土と桐の特徴・特性とは?

参考動画その1

その2

その3

知っての通り日本は冬の間以外は湿度が高く、

むしむしとした風土が特徴です。

 

そして桐の特徴は、原産地は中国とされ日本では

北海道南部以南において植栽されるのですが、

中でも福島県の会津桐、岩手県の南部桐が有名で

最高級家具の代名詞として有名です。

 

そしてここでひとつ、驚きの事実!

実は桐、樹木の仲間ではなく「ゴマノハグサ」科

ノーゼンカヅラ属に属する草の仲間です!

 

また、木目・・・というよりも繊維が粗く

隙間が大きいということもあり

湿気を通さず割れや狂いが少なく、

そして何よりも非常に軽いことでも有名です。

 

日本国内においては成長の速い材木としても有名であり、

古来より女の子供が生まれれば庭先に桐を植え

結婚のときに植えた桐を使って

嫁入り道具のタンスを作る風習もあったようです。

 

そして先ほど上げました繊維の隙間が荒いため

対火災、炎熱に非常に強く、ある程度の火災であれば

表面は真っ黒でも中は大丈夫だったという実例があります。

 

ただし、このエピソードには注意点があります。

 

それは、タンスが密閉されている必要がある!

と、いうことです。

 

もし密閉されていない場合は中の温度が上がるため

燃え上がってしまいます。

 

そして密閉空間で湿度が一定に保たれるため

カビなどの繁殖を防ぎ、

ひいては衣類の長期保存に適しています。

 

また、繊維が荒く、弾力性にも富むため多少の傷であれば

傷を復元する能力を持っています!

 

こちらの復元能力はスギなどの木材よりも圧倒的です。

 

ただしデメリットもあります。

 

気になるデメリットですが、桐のタンスは密閉型になると

職人技による製法です。

 

そのため、やはり非常に高価で

なかなか手が出せないのが現状です。

 

市販で売られている桐のタンスは

密閉型でないものが多いため、

カビの繁殖や火災時による対炎効果は

あまり期待できません。




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