火災による江戸の経済効果とは?

遠くは江戸時代から

火事が起こると建築業の

大工、左官、鳶職人の仕事が増えます。

 

また、火事が起こると火消しのため

とび職の人たちを筆頭に大工の人たちが

大いに活躍していきます。

 

では、実際江戸時代では火災が発生すると

どのような経済効果があるのでしょう?

 

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火事による経済効果は?

大型の火災、大火が発生すると規模としては大きいため

債権には膨大な資材、予算が割り当てられることになります。

 

ただし火災のたびに復興予算が付くため

火災のたびに江戸の町は大きく経済成長をしてきました。

 

しかし火災のたびに復興予算の大半を

幕府が支出していたため火災の復興により

財政がジリ貧となり財政窮乏(きゅうぼう)し、

財政難の一員となりました。

 

また、町民も火災が発生し屋敷が炎上してしまうと

裕福な大富豪と呼ばれる豪商であっても

貧乏長屋へと移り住むということも

珍しいことではありませんでした。

 

また当時、江戸時代は日本経済の中心であったため、

物価や国内の景気に大きく影響を与えることとなります。

 

ちなみに物価は値上がりの方向で動いていきます。

 

物価が高騰するものは?

例えば米などを含む食べ物や

建材が通常の数倍の価格に跳ね上がりました!

 

また、職人や川を渡す渡し船の船頭に対する賃金

高騰することとなりました。

 

物価の高騰がなぜ起こるのか?

食べ物は消失してしまうため、購入者が一気に駆け込むため

品薄が発生し価格の高騰が起こってしまいます。

 

さらに足りなくなった食料は江戸以外の町から買い集めるので

国土全体で価格が上がるということも起こりえたそうです。

 

そして、建材も燃えてしまった家屋の再建のため

必要不可欠であり当然ながら価格が高騰してしまいます。

 

次に職人ですが、立て直す家屋が多く人手不足もあって

そのため供給が足りなくなるため、

賃金が賃金が跳ね上がったそうです。

 

そして船の船頭ですが何でだろうと思われたはずです。

 

といいますのも江戸時代では、川を渡るのに橋以外にも

船を使うという選択肢があります。

でもって火災とは関係がないように見えますが、

当時の橋は完全木造です。

 

そうです、橋が燃えてしまいなくなることも多々起こりえるため

そうなってしまうと船を使うこととなり、

職人同様に人手不足でこちらも渡し賃が

跳ね上がったということです。

 

ちなみに船を使う場合このような感じの川だったりします。

 

最後に副次的な問題となりますが、

大型の火災、大火を恐れて江戸を離れる奉公人、

今で言う下働きですね、そちらの人たちも

江戸の町から離れてしまい、人手不足により

こちらも賃金が上がるといった

価格上昇のスパイラルが発生していたそうです。

 




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