漢字の読み方の歴史、意外な事実とは!?

漢字を含め、ひらがなやカタカナなど

日常、あまり気にせず使っている

身近な文字ですが、漢字の読みなどは

どのような経緯によって

現在のようになっているのでしょう?

 


漢字の読み方の歴史、意外な事実とは!?

実は漢字の起源である中国、

いわゆる支那ですが

現在、漢字の読みが統一され

「か、き、く、け、こ」のカ行に対する

基本的な発音がなくなっています。

 

いつから読みが変わったの?

これはおおむね中国の元号が

「元」の時代、モンゴル帝国によって

大陸が統治されていたとき、

種族を統一する上で言語の利用上

どうしても起こる齟齬の話になります。

 

で、どうしたかということですが、

このときに行われた言語の統一が

現在の中国語の骨子となっています。

 

どういうことかといいますと、

実は現在使われている中国語は

元の時代以前に使われていた公用語が

現在の日本で言う公用語的な感じで、

「元」以降の言葉はいわゆる

田舎で使われている

訛りのひどい発音

ということだそうです。

 

とはいえ、これは当時の話であり、

現在は公用語が「訛りのひどい発音」

であるため、折り目正しい中国語の発音が

地方の発音であり、少数派といった

よくわからない状態になっているようですね!

 

では、モンゴルに言語統一される前の

いわゆる折り目正しい発音はどうなったのか?

ということですが、そこには意外な事実が!

 

失われた漢字の読み方はその後は!?

モンゴルに支配され、元号が元へと変わり

それまで使われていたカ行を含む

漢字の読みは失われて久しいのですが、

ではそれまでの読みは、といいますと・・・

何と現在の日本で使われています!

 

え?どういうこと?と、そう思いますよね?

ええ、実のところ普段使われている漢字の読み、

それも昭和より前に使われている漢字は

それぞれ2つ3つ読みがあると思います。

 

実はその読みが中国の時代ごとの、

元号が変わるごとに使われていた読みであったりします。

たとえば「行」という字の場合ですが、

「行列」や「行幸」といった「ギョウ」という読みは

呉音と呼び、日本が奈良時代に

当時の隋が使っていた漢字を

遣隋使が持ち帰る以前から使っていた

最も古い読みのものをいいます。

 

そして次に、「進行」や「夜行」といった

「コウ」といった読みは漢音といい、

奈良時代後期から平安時代の初期まで

遣隋使や遣唐使が持ち帰った漢字を指し、

「からごえ」とも言います。

 

最後に「行灯」や「行脚」といった

「アン」と読むのは唐音といい

鎌倉時代以降、元号で言うと

宋よりも後の時代で

元より前の読みだったりします。

 

ちなみに唐音の唐は元号の唐・・・

ではなく、宋の時代に日本では

唐土と呼ばれていたためにこの様な

唐音という分類となりました。

 

また、当時の国号を含め、

唐宋音とも呼ばれています。

 

ですので行列という読みは

日常でよく使われていますが

約1300年にも続く読み仮名となっています。

 

どうでしょう?

歴史的背景を元に行の字だけを見ても

いろいろな好奇心が刺激されますね!

 

歴史が好きなお子様であれば、

歴史を交えて漢字の宿題を見てあげる。

 

または学校教育でも歴史を交えて

漢字を教えるという方法をとる。

 

というような教育方針もいいのかもしれませんね!

 




新着のフィードがタイムラインで取得できますので、
是非【いいね!】をお願い致します!

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このページの先頭へ