源氏物語 歴史街道 宇治十帖の散策はいかがでしょう

11世紀のはじめ

紫式部によりかかれた

全54帖からなる

長編小説として有名な

源氏物語です。

 

そして五十四帖にある

そのうちいくつかは

桐壺や夕顔、そして胡蝶

といった名称が物語の内容や

和歌からとった名前

つけられたものもあります。

 

ところで源氏物語の光源氏と

宇治がどう関係があるの?って?

 

源氏物語は大まかに分けると

物語が3部に分かれているのですが、

桐壺から藤裏葉までが第1部、

若菜上から幻までが2部、

匂宮から夢浮橋までが3部

このような構成になっています。

 

この3部作のうち、

最後の十帖が宇治を舞台とし、

宇治十帖と呼ばれているためです。


源氏物語 歴史街道 宇治十帖の散策はいかがでしょう

京都府宇治市 観光として

源氏物語、宇治十帖は

いかがでしょう?

 

宇治十帖で描かれている場所を

紹介しますね。

 

宇治十帖の場所はどこ?

第四十五帖 橋姫(はしひめ)

こちらの話に書かれている舞台は

宇治市宇治蓮華、

宇治橋の西詰にある橋姫神社の境内です。

 

現在では橋姫は縁切りの神として有名です。

 

ただし本来は瀬織津姫が祭られていて、

宇治橋の守り神であり古くは宇治橋の

三の間(げん)に祭られていたそうです。

 

第四十六帖 椎本(しいがもと)

場所は京阪宇治駅の東南にあるのですが、

現在のところ椎本は古跡とされ、跡地は

彼方神社(おちかたじんじゃ)となっています。

 

現在は諏訪明神を祭神としていますが、

古くは宗像の神を祭っていたとされています。

 

第四十七帖 総角(あげまき)

宇治市が誇る世界遺産

宇治上神社の北側、

源氏物語の上では

宇治八宮の山荘は

平等院から見てこのあたりかな?

といった感じの場所として

想定されていたそうです。

 

現在、大吉山の登り口付近には

昭和45年に建てられた

石碑があります。

 

第四十八帖 早蕨(さわらび)

現在は宇治神社の北側に

古跡があります。

 

ただし、古くは大吉山の山頂付近や

宇治川の左岸にあったりと

転々としているようです。

 

名前の由来としては

場所的にワラビなどの山菜が

たくさん取れるため

と言う説があります。

 

第四十九帖 宿木(やどりぎ)

宇治川西岸の旅館街より

やや上流付近に碑があります。

 

名前の由来は

薫と弁の尼が詠み交わした和歌

「やどりきと思ひ出でずは 木のもとの

旅寝もいかにさびしからまし」

「荒れ果つる朽木のもとをやどりきと

思ひおきけるほどのかなしさ」

にちなんだものとされています。

 

第五十帖 東屋(あずまや)

場所は京阪宇治駅から見て

東南にあるのですが、

現在は画像にあるように

東屋の古跡には

花崗岩で作られた聖観音の

石造が設置されています。

 

なぜここにあるのか?ということは

はっきりとわかっておらず、

鎌倉時代後半に設置された

ということもあってか

長年風雨にさらされたため

だいぶ風化しているようです。

 

第五十一帖 浮船(うきふね)

もともとはならが移動沿いに

浮船社という八代がありましたが、

何度かの移転の後に現在は

三室戸の境内にある鐘楼の隣にあります。

 

社は水上交通の守り神とされていた

ということだそうです。

 

第五十二帖 蜻蛉(かげろう)

先ほどの浮船があります、

三室戸寺へ向かう道中に

蜻蛉の古跡があります。

 

古跡には高さ約2メートルほどの自然石があり、

蜻蛉石と呼ばれる石碑ということです。

 

石碑には阿弥陀三尊が線彫されています。

 

第五十三帖 手習(てならい)

京都府、府道京都宇治線沿い

こちらも三室戸の方向に

約500メートルほど、

少し進んだ先に石碑があります。

 

こちらの石碑は昭和になってからできた

という筆の穂先によく似た

まさに手習のモチーフ

という形になっています。

 

第五十四帖 夢浮橋(ゆめのうきはし)

宇治橋の西詰に石碑がある・・・のですが・・・

実は夢浮船、その名のとおり

現実には存在しない場所です。

 

存在しない場所ではあるのですが

宇治十帖が姫橋、そして最後が夢浮橋

そう橋に始まり橋で終わるため

古跡としての役割を果たすため、

本来は存在しないはずの場所を

儚くも夢の跡として示しています。

 




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