最近流行の希少糖、ちょっと気になる次世代甘味料
少し前に伊藤園から販売された希少糖ソーダを初め、
いろいろな商品で希少糖の名前を見かけるようになりました。
こちらはソーダです
しかし、希少糖ってちょっとお高いけど何なの??
そう思ったので調査しました!
では希少糖ってどういうものなのか紹介します!
希少糖の始まり
ナナカマドと呼ばれる木の実があるのですが、
こんな感じのとにかく燃えにくいとされる木の実なのです。
この木の実からL-ソルボースという糖分が
発見されたことによって希少糖という分野が始まりました。
ただしその当時は技術力が未熟であったこともあり
再現性が取れないという理由から
存在が抹消されてしまいました。
それからまたしばらくたったある日、
今度はD-ソルビトールが酢酸菌の働きかけによって
L-ソルボースになるということ
「L-ソルボース発酵」
が発見されました。
それからさらに100年の月日が流れ、
今度は日本の香川大学によって
D-タガトース3-エピメラーゼ(DTE)
と呼ばれる、フルクトースという甘味料を
プシコースという甘味料にする酵素が発見されました。
この発見によりレアシュガーという分野に転換期が訪れ
希少糖、レアシュガーの生産が体系化することが出来
大量生産が可能となりました。
気になる希少糖の特徴
まず初めに、希少だからおいしい!
などということではありません。
精製が難しく、希少であるということのようです。
自然界にその存在量が少ない単糖とその誘導体
ということで国際希少糖学会という学会により取り決められ、
取り決められた規定の枠内に収まるものがレアシュガー、
希少糖とされるようです。
現行での代表的なものは
L-グルコース、D-タガトース、D-プシコース、
キシリトール、L-アラビノース、D-キシロース、D-アロース、
そしてL-リボースとなります。
そして希少糖の特性として甘みがあるがエネルギー、
カロリー量が少ないといったものです。
例えばL-アラビノースでは
甘さは砂糖と比べて半分ほどでちょっと甘いかな?
という甘味をもっています。
そして体内に吸収されにくく、
グルコース、ブドウ糖のの吸収を抑える作用もあるため、
ダイエット効果も期待されています。
特に今研究が盛んであり、進んでいるものだと
D-プシコース
があります。
こちらのレアシュガーは砂糖のほうが少し甘いかな?
と感じる程度の甘さでカロリーはほとんどありません。
カロリーがほとんどないだけでもダイエット効果があるのですが、
食後の血糖値を抑えたり、
内臓脂肪が付きにくい
といった効果もあるようです。